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私たちを底支えしてくれる「ネガティブ・ケイパビリティ」という考え

ネガティブ・ケイパビリティ 帚木蓬生さんの本
帚木蓬生さん(精神科医、作家)の「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」

ネガティブ・ケイパビリティとは、陰性の力のことです。

 

私たちは病んだときや傷ついたとき、あるいは仕事がうまくいかない時など、なかなか解決に向かわずどうしたらいいかわからないという局面にいつ遭遇するかわかりません。

 

自分でなくても身近な人に困難な状況が訪れるかもしれません。

 

そんな時、この言葉を知っていたらきっと助けになると思います。

 

私たちは普段、学校でも社会でも、もしかしたら家庭でも、「ポジティブ・ケイパビリティ/陽性の力」 すなわち解決する力を求められています。

 

ですが作家は、前向きに対処できない事態に遭遇したとき、例えば重篤な病にかかったときや自分の力だけではどうにもならない時などに、不確かさの中で事態や状況を持ちこたえ、不思議さや疑いの中にいる能力「ネガティブ・ケイパビリティ」が役に立つと言います。

 

ポジティブな考えしかできなければそこから離れる(思考停止)しかないというわけです。

 

ネガティブ・ケイパビリティは、じっと待つしかない時に、待てば光が見えてくるかもしれない、という小さな希望を待っている時間と言ってもいいかもしれません。

 

この向こうに小さな希望があるとすれば、事態が変化するまで待つことができるのです。